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バーサンオンライン編集部

 モンゴルJICAボランティアが自分たちの活動や生活を記事として隔週金曜日に更新し、隊員目線でモンゴルの今を伝えるサイトです!
 БААСАН(バーサン)とはモンゴル語で「金曜日」という意味です。


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文と写真=A.U.

2018年度3次隊 青年海外協力隊

職種:音楽


 はじめまして。私は、2019年1月にモンゴルに来て8ヶ月が経過しました。
 現在、モンゴルの小・中学校で音楽教員と共に音楽の授業を行っています。モンゴル人は音楽が大好きで、授業中の子供たちはどの学年も大きな声で元気よく歌ってくれます。そして、都市と都市を結ぶ公共バスやタクシーの中でも大音量で音楽が流れています。
 音楽隊員である私は恐らく、他の協力隊員よりモンゴルの音楽に触れる機会が多いと思うので、今回はモンゴルの音楽について書きます。

■私たちが想像するモンゴル音楽
 突然ですが、皆さんはモンゴルの音楽といえば何を想像しますか?馬頭琴、ホーミー、長唄…このようなところでしょうか。「名前は聞いたことあるけどよくわからない」という方のために簡単に解説していきます。

・馬頭琴
馬頭琴


 モンゴル語ではморин хуур(モリンホール)と言い、「馬の楽器」という意味です。2本の弦があるモンゴルを代表する民族楽器です。楽器の先端部分が馬の頭の形をしているのが特徴で、「スーホの白い馬」にでてくる楽器としても有名ですね。楽器本体と弓の弦は昔、馬の尻尾で作られていたそうですが、現在はナイロン弦が多いそうです。
 音色は、チェロなどの弦楽器のような優しい音色の中に、モンゴルの厳しい気候により形づくられた大地の荒々しさや力強さを思わせる、とても奥深いものです。ちなみに10年ほど前に、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されたそうです。
 上の写真を提供してくれた友人の馬頭琴を触らせてもらったことがありますが、最初の感想は「痛い」でした。というのも、滑りやすい素材から作られた楽器を太ももではさんで演奏するので、どうしても太ももに食い込んでくるのです。しかし音階が奏でられるようになると、弾く(と言うにはレベルがまだまだですが。)のが楽しくなってきました。

・ホーミー
 これは1人で2つの音を出す歌唱法で、唸り声のような低い声と、笛のような高い声を一緒に出します。これまで男性のホーミーしか聞いたことがなかったので、なぜ女性のホーミーが無いのか少し疑問だったので調べてみました。ホーミーには倍音が関係しているそうです。倍音とは、鳴っている音の周波数の2倍、3倍、4倍…の周波数を持つ高い音が、同時に鳴っていることを言います。例えば、「ド」の音1つしか聞こえていなくても、その1オクターブ上の「ド」や「ソ」などの音が実は鳴っているのです。低い音の方が周波数が低いので、倍音として鳴る音も聞き取りやすくなります。そのため、女性よりも周波数の低い声を持つ男性の方が、ホーミーをやりやすい、とのことでした。

・長唄
 長唄はモンゴル語でуртын дуу(オルティンドー)と言います。直訳すると「長い歌」という意味なので、そのままですね。こちらも上記ホーミーと同じくモンゴルを代表する歌唱法です。
 私が長唄を聞いて特徴的だなと感じたことは、リズム感が無いことと、装飾音という、メロディーを華やかにするために付け加えられる音が多いことです。特に高音部はメロディーの装飾音が多く、華やかな印象を受けました。

■それだけじゃない!モンゴル音楽
 前置きが長くなってしまいました…。この記事のメインはこれからです。私は、上記の伝統音楽しか知らない状態でモンゴルに来たので驚きました。なぜなら、今のモンゴルにはPop! Rock! な音楽がたくさんあったからです。個人的にお気に入りの曲を少し紹介したいと思います。

・Ү-гүй(ウグイ)/The Wasabies(ワサビーズ)
ミュージックビデオ
 5人組のアイドルグループです。代表曲のү-гүй(ウグイ)は英語でNOという意味です。日本のアイドルはいかに「かわいい」かが大切なような気がしますが、The Wasabiesは「かっこいい」が第一印象でした。実は1度だけライブを聞き、一緒に写真を撮ってもらったことがあります。モデルのような高身長で、モンゴル語が拙い私にゆっくりと話してくれたり、笑顔で握手をしてくれたりと、とても丁寧なファンサービスでした。

・Маргаашийн Нар Луу Хамт Аялах уу?(マルガーシン ナル ロー ハムト アヤラホー?)/Uka(ウカ)
ミュージックビデオ
 この曲のタイトルを和訳すると「明日の太陽へ一緒に旅しないか?」です。このミュージックビデオの中にある、ベンツで草原を走るシーンが印象的です。このミュージックビデオの再生回数は1,000万回を超えているのですが、それの何がすごいのかというと、モンゴルの人口は約300万人なので、人口を3倍以上も上回る再生回数であるということです。いかに人気なのかが伝わってきますね。

・UNANA(ウナナ)/VANDEBO feat.ENEREL(ワンデボ フィーチャリング エネレル)
ミュージックビデオ
これは最近学校の子供たちに教えてもらった曲です。ヒップホップ系のアーティストらしい、ノリが良い曲で、思わず「ウナナ♪」と口ずさみたくなります。

・Mind oddity(マインド オディティ)/The Colors(カラーズ)
ミュージックビデオ
 どことなく懐かしい、爽やかなサウンドが特徴です。モンゴルの携帯電話のCMにも起用されたそうで、その人気は高まる一方のようです。


 モンゴル音楽はいかがでしたか?思っていたよりもポップな音楽が多かったのではないでしょうか?この他にもさまざまなモンゴルポップがあるので、ぜひインターネットで検索して聞いていただきたいと思います。
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