このWebサイトについて

バーサンオンライン編集部

 モンゴルJICAボランティアが自分たちの活動や生活を記事として隔週金曜日に更新し、隊員目線でモンゴルの今を伝えるサイトです!
 БААСАН(バーサン)とはモンゴル語で「金曜日」という意味です。


詳細は こちら をご覧ください。

最新記事

カテゴリ

 隊員活動  (111)
   -  教育分野  (28)
   -  医療分野  (14)
   -  社会分野  (9)
 隊員生活  (69)
 モンゴル文化  (7)
 モンゴル情報  (40)
 Монгол хэл  (0)
 隊員・エディター紹介  (1)
 その他  (35)

タグクラウド

月別アーカイブ

2018年 06月 【2件】
2018年 05月 【2件】
2018年 04月 【2件】
2018年 03月 【3件】
2018年 02月 【2件】
2018年 01月 【2件】
2017年 12月 【2件】
2017年 11月 【2件】
2017年 10月 【2件】
2017年 09月 【3件】
2017年 06月 【5件】
2017年 05月 【4件】
2017年 04月 【4件】
2017年 03月 【5件】
2017年 02月 【4件】
2017年 01月 【4件】
2016年 12月 【5件】
2016年 11月 【4件】
2016年 10月 【4件】
2016年 09月 【5件】
2016年 06月 【4件】
2016年 05月 【4件】
2016年 04月 【5件】
2016年 03月 【4件】
2016年 02月 【4件】
2016年 01月 【5件】
2015年 12月 【4件】
2015年 11月 【4件】
2015年 10月 【5件】
2015年 09月 【4件】
2015年 07月 【1件】
2015年 06月 【4件】
2015年 05月 【5件】
2015年 04月 【4件】
2015年 03月 【4件】
2015年 02月 【4件】
2015年 01月 【5件】
2014年 12月 【4件】
2014年 11月 【4件】
2014年 10月 【5件】
2014年 09月 【4件】
2014年 08月 【5件】
2014年 07月 【4件】
2014年 06月 【4件】
2014年 05月 【7件】
2014年 04月 【4件】
2014年 03月 【9件】
2014年 02月 【7件】
2014年 01月 【10件】
2013年 12月 【8件】
2013年 11月 【10件】
2013年 10月 【7件】
2013年 09月 【7件】
2013年 08月 【12件】
2013年 07月 【16件】

リンク集

時間と天気

日本国旗 - - モンゴル国旗

ご意見・ご感想・お問い合わせ

世界の笑顔のために

文と写真=日上奈央子(ひかみ・なおこ)
平成26年度2次隊 青年海外協力隊
職種:理科教育 活動地域:ドルノド県チョイバルサン


 皆さんこんにちは。26年度2次隊の日上奈央子です。
 前回は簡単な活動紹介と「世界の笑顔のために」プログラム利用時の課題を書かせていただきました。
 今回はその課題解決手段と実験道具活用の様子をお伝えさせていただきます。

■実験道具レンタルシステム

 (株)ナリカ様から寄付していただく実験道具は、手回し発電機「ゼネコンDUE(以下ゼネコン)」100台とゼネコンと接続させて使用する「火起こしくん」15台に確定しました。しかし、依然として解決しない課題が『どこにどういう形で寄付をするか』でした。
 県内の学校は25校。全ての学校へ寄付するならばゼネコンは4台ずつとなります。1人1台使うことのできる数を提供していただくのに、1授業4台しか使えないのはとても残念です。
 そこで私の考えた1つの案は『実験道具レンタルシステム』でした。各学校へは寄付せず、配属先に全ての実験道具を寄付してそこから貸し出しを行えば、40人学級でも全ての子どもたちが1人1台ゼネコンを使うことができます。
 ただ、この案にも問題はありました。
 問題は2つ。「先生たちは借りてくれるか」そして「誰が貸し出し業務を行うか」。
 要望書を出したのが8月。そこからレンタル案を考えたのが9月下旬。分からないならやってみるしかないと考えたのが10月下旬。
 実験道具の到着は2月以降と聞いて、まだ時間がありましたから、レンタルシステムの試験運用を行うことにしました。試験運用に使ったのは、モンゴルへ派遣された時に持ってきていた豆電球とソケット約100セットです。
 ここで注意したことは、対象者にシステム利用方法及び実験道具の具体的な使用方法を説明することでした。利用方法など伝えるためのセミナーを行い、豆電球とソケットを使った電気の単元の実験実習をしてもらいました。

20170120_higami_1.jpg
セミナーの様子


 セミナーを終えてレンタルシステムの試験運用を開始してみると、多くの先生が道具を借りて授業を行ってくれました。
 そのレンタル数は約3ヶ月で239セットになりました。

20170120_higami_2.jpg
レンタルシステムを利用して実験が行われた授業(研究授業)


 中学校への授業参観で忙しく、道具がレンタルされて行われた小学校の授業をあまり参観できなかったのですが、返却時にどの先生も笑顔で授業の様子を報告してくれ、先生たちがこのレンタルシステムを使い、道具を借りてくれることを確信し、1つ目の問題はクリアしました。
 もう1つの問題、貸し借り業務。こちらについては、当面自分で行うことにしました。

■日本からの実験道具到着とレンタル開始
 この時のプログラムの提供物品は2月もしくは3月に到着と聞いていましたが、実際に手元に到着したのは4月11日でした。
 というのも、日本を発った後、他のモンゴル隊員の要望物品も共に一時行方不明になったり、モンゴルの通関等の手続きに予想外の時間がかかったりしたのです。そしてドルノド県への輸送にも数日かかり、予定より1ヶ月以上到着が遅れたのでした。
 到着の遅延のため、計画していたレンタル方法と実験道具の使用方法を伝えるセミナーやモデル授業を延期し、道具の説明書の翻訳も滞りましたが、到着後の臨機応変さはさすがモンゴルだと思わされました。まずは到着翌日に贈呈式。

20170120_higami_3.jpg
実験道具贈呈式(左から理科専門家、局長、私、加瀬隊員(12番学校小学校教育)


 3日後、小学校の先生約100人に対してセミナー開催。

20170120_higami_.jpg
セミナー終了後の集合写真 写真の模造紙はお礼の手紙と共に(株)ナリカ様へ送らせていただきました。


 4日後、地方出張を行ってモデル授業とセミナー開催。

20170120_higami_5.jpg
モデル授業


 7日後に小学校の先生約80人に対してセミナー開催。

20170120_higami_6.jpg
セミナー 先生が実習しているところ


 10日後には小学校の先生がゼネコンをレンタルして研究授業を行いました。

20170120_higami_7.jpg
現地の先生による小学校5年生の授業


 到着後すぐの4月中旬は主に計画をしていた小学校を対象として活動を行い、中学校を対象とした活動は4月下旬になってからになりました。
 中学校でのモデル授業は4月中に4時間しか行えませんでしたが、授業開催校以外の先生にも参観してもらうことができ、5月の活動の足がかりとなりました。

20170120_higami_8.jpg
モデル授業


 レンタル開始から6月の夏休みに入るまでの約1ヶ月、実験道具の利用は、私の行うモデル授業と現地の先生がレンタルして行う授業を合わせて7校20クラスでした。

■ まとめ
 今回は「世界の笑顔のために」プログラムと、提供していただいた物品を現地でより良く使用する手段を考えた私の活動を紹介させていただきました。
 このプログラムで日本から提供していただいた物が子どもたちの豊かな教育に繋がっているという一例を多くの人に知っていただけたらと思います。
 また、この実験道具レンタルシステムの話にはもう少し続きがあります。このプログラムで実験道具の寄付が決まった後、他企業・NPO・個人等からも実験道具の寄付が決まり、現在ドルノド県教育・文化局には42種類の実験道具が置かれています。

20170120_higami_9.jpg
8月に届けられた寄付実験道具の贈呈式


 私の活動が終了する9月下旬には、実験道具は延べレンタル数847になりました。私が任地を去る最後の1ヶ月は配属先の活動パートナーである理科教育と小学校教育の専門家2人に貸し出し作業の引継ぎも行うことができ、きっと今後も続けられることと思います。
 実験道具の寄付は、活動当初考えていた授業・指導力向上支援とは少し違った活動でした。元々は現地にある材料を使った手作りの実験道具を作り、授業で使う指導を考えていました。その活動も同時進行で行なっていましたが、現地の人たちにインパクトを与え、配属先を動かしたのは寄付を伴う活動でした。
 手作り実験道具を用いる授業は私が直接教えた先生にしか伝えられませんでしたが、寄付された実験道具は配属先の指導の元、今後も多くの先生に使われ続けると思います。
 実験道具があることで現地の先生がより興味を持って授業研究に努め、子どもたちが笑顔で授業を受けることができるならばそれは何よりも嬉しいことです。
 協力隊としての活動は終了しましたが、今後も世界の子どもたちが笑顔で学べるような支援を、また別の方法で続けたいと思っています。




タグ : 隊次 262/ 職種 理科教育/ 地名 ドルノド県チョイバルサン

 ホーム