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 モンゴルJICAボランティアが自分たちの活動や生活を記事として毎週金曜日に更新し、隊員目線でモンゴルの今を伝えるサイトです!
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世界の笑顔のために

文と写真=日上奈央子(ひかみ・なおこ)
平成26年度2次隊 青年海外協力隊
職種:理科教育 活動地域:ドルノド県チョイバルサン


 皆さんこんにちは。平成26年度2次隊の日上奈央子です。
 2016年10月に任期を終えて帰国しましたが、日本ではモンゴルで過ごすよりも3倍程早く時間が過ぎていく気がしています。気のせいのはず…なのですが。
 さて今回は、任期中に活用した『世界の笑顔のために』プログラムの活用事例を私の活動内容と共にご紹介したいと思います。



■はじめに
 私はモンゴルの東端にあるドルノド県で県の教育・文化局に配属され活動していました。教育・文化局というのは日本の都道府県教育委員会のような機関です。

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ドルノド県教育・文化局


 そこで私は、理科教育や小学校教育の専門家を活動のパートナー、県内各学校の先生を活動対象者として、理科の指導力向上や実験・観察を取り入れた授業を推進するためにセミナー・モデル授業・授業参観と指導助言などを行っていました。
 自分で具体的な課題を探す中、活動パートナーや対象者にアンケート調査や聞き取り調査を行いましたが、この時私の注意を引いたのが、「実験道具が不足している」という、ある先生の一言でした。

■『世界の笑顔のために』プログラム
 この『世界の笑顔のために』プログラムは、JICAの支援制度で「開発途上国で必要とされている、スポーツ、文化、教育、福祉などの関連物品のご提供者を、日本国内で募集し、JICAが派遣中のボランティアを通じ、世界各地へ届けるプログラム」です(JICA『世界の笑顔のために』プログラムWebサイトhttps://www.jica.go.jp/partner/smile/より)。

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JICA『世界の笑顔のために』プログラムWebサイト


 年に2回募集があり、私たちのようなJICAボランティアが現地に必要だと考える物品を「現地からの要望物品」として提出し、それに対して提供者を募るというプログラムです。
 私はこのプログラムのことを知り、「これで日本から実験道具を届けてもらえないだろうか」と考えました。そこでJICAモンゴル事務所の担当者に問い合わせたところ、「要望を出しても承認されるかどうかは分からない」という返答でしたが、要望を出してみることにしました。そしてすぐに実験道具を提供しても良いという企業を探しました。
 これについて、提供者はあらかじめ決まっていなくても要望を出すことはできますが、それでは実験道具を提供してもらうことは難しいと考えました。それというのも、このプログラムでは、例えば「顕微鏡」や「電流計」などのように要望物品名とその数を1つ1つ決めて要望を出さねばなりません。ですが、こちらが寄付してもらいたいと思う道具の種類も数も数え切れないほど多くありました。多くの要望を出してもそれに対する寄付者が現れるとは限りません。このように、いくら要望を出しても誰が何をどれだけ寄付してくださるかが分からない状況ではこのプログラムを利用して寄付を取り付けるのは厳しいと考えたのです。
 そのため、「指定提供者」という提供者を先に指定して要望を出す方法を取りました。私の提供者探しは知人への声かけのみでしたが、幸いなことに株式会社ナリカ様にこのプログラムでの実験道具の提供を快諾していただけました。
 その後、輸送可能かどうかなど考慮して話し合いを行い、提供していただく道具の選定を行いました。

■『寄付』の課題
 この写真は「実験道具が不足している」と言った先生の学校の物理実験道具棚です。

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ある学校の実験道具が置かれている棚(物理)


 エンジン模型などの模型はいくつかありましたが、電流計や音さなどの授業で子どもたちが使うような実験道具がほとんどありません。この先生は、他にも「なぜこの学校は寄付してもらえないのか」と話していました。この話を聞いてから、私は参観などで訪れた学校にある実験道具を調査するようにしていました。

2017113_higami_4.jpg
また別の学校の実験道具が置かれている棚(生物)


 こちらの学校の生物実験室には、模型以外の実験道具がありませんでした。このように、多くの学校で確かに実験道具は不足していました。
 しかし、県内に色々な種類の実験道具を持っている学校もあったのです。

2017113_higami_5.jpg
多くの実験道具を持つ学校の実験道具の置かれている棚


 この学校は中国、台湾、韓国、日本など様々な所からの寄付を受けていました。
 この実験道具の調査を行い「寄付される学校が偏っていること」、「実験道具があってもあまり使用されていないこと」、「他校への貸し出しがほとんど行われないこと」という課題を見つけました。
 寄付の偏りは、海外とつながりのある学校や力を持っている学校が寄付をしてもらえるという現状から生まれているようでした。
 あまり使用されないのは、破損防止のためという話をある先生から聞きました。また、来客に見せるためや研究授業の時だけ使われるという状態の学校もありました。
 他校への貸し出しは自分の学校でも破損防止のために使用しないのですから、貸し出すことがないのは想像に難くありません。
 せっかく寄付してもらっても、使われないのでは何の意味もありません。道具があっても『使われずに飾られている』という状態は、教育とは関係のない他職種のモンゴル派遣隊員と話していても話題になったことがあり、簡単な問題ではないと感じました。
 しかし、やってみるしかありません。実験道具が不足しているのは事実です。

 と、ここまで「世界の笑顔のために」プログラムを私の活動で利用する場合の課題について書かせていただきました。『この課題をどう解決したのか、そして実験道具は活用できたのか』については、また次回、お伝えさせていただきます。

タグ : 隊次 262/ 職種 理科教育/ 地名 ドルノド県チョイバルサン

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