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モンゴルの伝統楽器 馬頭琴

文と写真=日上奈央子(ひかみ・なおこ)
平成26年度2次隊 青年海外協力隊
職種:理科教育 活動地域:ドルノド県チョイバルサン



 皆さんこんにちは。26年度2次隊の日上奈央子です。今回は私が習い始めて1年4ヶ月になるモンゴルの伝統楽器、馬頭琴について紹介したいと思います。


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 この馬頭琴、日本では「スーホの白い馬」という物語に出てくることで有名になっている楽器です(光村図書出版の小学2年生の国語教科書に採用されているため、学校で学んだ人もいることでしょう)。

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 しかし、これがヴァイオリンやチェロなど弓で擦って弾く擦弦楽器の仲間だということは知っていても、実物を見たり、音を聴いたりしたことがある人はそれ程多くはなさそうです。私自身どんな音がする楽器なのか、よく知らないまま習い始めたくらいです。そんな馬頭琴、さてどんな楽器なのでしょうか。まずは構造から見てみましょう。


■馬頭琴の構造
何と言っても特徴的なのは糸を張っている長い柄の一番上の部分が馬の形をしていることでしょう。名前の由来になっている部分でもあります。

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次に弦。馬頭琴の弦は2本ですが、これは細い繊維の集まった太い束が2本です。元々は馬の毛でしたが、今はナイロン弦が多くなっているようです。音は向かって右側が低音、左側が高音になっています。調弦の仕方は地域などによって違うようですが、私は右側を「ファ」(F)、左側を「シ」のフラット(B♭)に調弦するよう習いました。
またこの弦は直接楽器自体に触れないように「駒」というもので支えられています。

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最初、馬頭琴を購入した時には上側の駒は固定されていませんでしたが、先生から固定した方が良いと言われ、接着剤で固定して今使っています。

そして一番下には共鳴箱があります。この共鳴箱の中にはヴァイオリンなどと同様、中に「魂柱」という表板と裏板を直接つなぐ直径1cm程の棒があり、これがあることで裏板までも振動して楽器全体に音が響くようになっています。

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これは「音が悪い」と言って、先生が私の馬頭琴を分解した時撮影したものです。弦を張り直したのですが、実際に音が良くなりました。弾いているうちに弦がねじれて音が悪くなるため、こうして全部分解して弦を張り直すこともあるようです。

もう一つ、忘れてはいけないのが弓です。

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こちらは弦と違い、馬の毛で作られているものがまだ多くあると聞きました。弓毛の張り方にも弾くのに良い程度というものがあり、持ち手の部分で張り具合を調節できるようになっています。

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調節できることは習い始めて何ヶ月も経ってから知ったのですが、他の擦弦楽器で使う弓も同じ構造なのですね。


■馬頭琴の弾き方

まず馬頭琴の持ち方ですが、胴を肩に乗せるのではなく両足の間にして弾くので、ヴァイオリンよりチェロに近い弾き方です。しかし、チェロは楽器がずれないように床に「エンドピン」と呼ばれる部分を固定して弾くのに対し、両膝で挟んで保持しなければならない所が馬頭琴の特徴です。

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習い始めた最初の頃は弾いていて足が疲れましたが、慣れればそれ程大変ではありません。また、棹の位置もチェロと同じで顔の左側になります。ギターなどに見られる「フレット」と呼ばれる棹にある突起が無い所もチェロと同じで、そのため馬頭琴も正確な音程をとるのが難しいです。そこで慣れるまでは弦にボールペンで音程の印を書いてどこを抑えれば良いか見てわかるようにしていました。

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しかし弦は時間が経つと少しずつ伸びて音がずれていくため、慣れてきた今は印を書いていません。

 弾き方で最も特徴的なのは弦を押さえる左手の使い方だと思います。他の擦弦楽器が指板と呼ばれる弦の下にある板に弦を押さえつけて弾くのに対し、馬頭琴は弦を横から押さえ、板に押しつけずに弾きます。

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そして人差し指と中指は爪の生え際、薬指と小指は指先を使って弦を押さえる所も他とは違う特徴です。親指も時々使いますが、親指は指の腹を使います。この指の使い方で困ったことが、私は元々逆剥けができやすい体質だったということです。冬場、逆剥けのひどい時には特によく使う人差し指が痛くて弾けないこともあり、ネイルオイルが必需品となっています。

弓は右手で持ちますが、持ち方は写真のように親指を上にし、人差し指と中指で木の部分を、薬指と小指で弓毛の部分を持ちます。

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この弓の持ち方も他の擦弦楽器とは少し違っています。


私はどちらの手にもすぐに力が入り過ぎてしまい、よく先生から注意を受けます。基本的なことですが、まだまだ上手くできません。上級レベルになるには、なんでもそうですが練習あるのみです。


■ まとめ

楽器といえばピアノを小学生の頃に3年程習って辞めてしまったくらいで、音楽の才能なども全くない私ですが、馬頭琴はとても楽しく続けられています。半年後任期を終えて帰国しますが、帰国後も習い続けたいと今思っている程です。それというのもこの馬頭琴の持つなんとも言えない音色が私にとっては魅力的なのだと思います。モンゴルではぜひ生の演奏を聴いたり、自分で弾く機会を得たりしてみてください。きっとその魅力に惹かれると思いますよ。


















タグ : 隊次:262 職種:理数教育 地名:ドルノド県チョイバルサン

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