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バーサンオンライン編集部

 モンゴルJICAボランティアが自分たちの活動や生活を記事として隔週金曜日に更新し、隊員目線でモンゴルの今を伝えるサイトです!
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モンゴルの出産について ~ 助産師からみて ~

文と写真=梅田美穂(うめだ・みほ)
平成24年度3次隊 青年海外協力隊
職種:助産師 活動地域:ザブハン県ウリアスタイ


 私は平成24年度3次隊で ザブハン県の保健局 「ザブハン県総合病院」 で活動しています。 みなさんは"助産師"という職種をご存知でしょうか?

 助産師は"看護師免許"を持ち、「妊娠・出産・産後」をはじめ "女性のライフサイクル" に密接に関わります。今回はモンゴルの"分娩"と"助産師"について紹介したいと思います。


1)モンゴルの妊娠について

 モンゴルの平均出産年齢は"22歳前後"で、平均出産数は"3~5人"です。私が活動している病院にも助産・看護学生が実習に来ていますが、1グループに1人は"学生"の中に妊婦がいます。また、"子持ちの学生"も多くいます。

 30歳以上で初産婦は珍しく、同僚は私の年齢を聞いて、出産についていつも心配してくれます。また妊婦からは「夫と子供はどうした?」と度々質問されます。大きなお世話ですが、モンゴル人にとって(特に地方は)20代で家族を持つのが普通なようです。

 モンゴルの"助産師"と"看護師"はそれぞれカリュキュラムが別で、必ず"看護師免許"が必要な日本とは異なります。大学で4年間、「助産・看護」を勉強した後、"国家試験"を受けて免許取得となります。また、モンゴルの助産師は日本とは異なり"男性"でもなることができます。先日、ダルハン県にある「健康科学大学」へ医療セミナーに行った際、助産学生に男性がいたことには驚きました。

 県内に住むほとんどの妊婦が私の働いている県都にある総合病院で出産しています。年間"900件前後"の出産(帝王切開含む)が行われています。私の病院の助産師は6人で、各勤務1人で働いています。かなりの激務であり、お産も取り上げるだけといった印象があります。

2)モンゴルの出産、出産後について

 次に、モンゴルの"お産"について紹介したいと思います。

 通常のお産は"分娩促進剤"を使用するのが普通です。基本、分娩室などには「分娩台」、「インファントウォーマー※」があります。

 ※「インファントウォーマー」とは、生まれたばかりの赤ちゃんを保温しながら、体温などの計測や処置・蘇生するための医療機器のことです。

 中には"300キロ"離れた村から分娩のため県都に来る妊婦もいるので、病棟に「Амарх өрөөнд (アマラフ・ウルーンド)」 という休息部屋があり、分娩までその部屋で過ごします。

 分娩後は正常分娩、帝王切開共に"約2~3日"で退院となります。出産後、「カンガルーケア※」や「早期直接授乳」を行い、帰室と同時に母児同室となります。

 ※「カンガルーケア」とは、出産直後にお母さんが子どもを胸でだくことです。

 出産後の母親には、新たに絞めた"羊のスープ" と 「Сүүтэй цай(スーテェーツァイ)」 というモンゴルのお茶をとる習慣があり、分娩室へ家族が持ってきて、一緒に食事をとります。

出産直後の初授乳
出産直後 
( 直接母乳が始まります。その介助をしています。 )

 そして、産後の母親は「 Пеценъ(ピチェー) 」といって "クッキー"、"ビスケット" を必ず食べます。これは母乳がよくでるためだそうです。この根拠はわかりませんが、「早期直接母乳」を行っていることもあり、ほぼ "完全母乳" です。

Пеценъ ( ピチェー )
Пеценъ(ピチェー)

 赤ちゃんは"おくるみ"に包まれています。

羊肉の脂を吸っている赤ちゃん
双子の赤ちゃん
( 生後数日から羊肉の脂を吸っています。カルシウムが豊富なようです。 )

 安産祈願のため、入院してくると"熊の爪"でお腹をマッサージしたり、お香を焚いたりします。初めて見たときは驚きましたが、これぞ異文化ですね。

 陣痛で大変な妊婦がいると妊婦同志で腰のマッサージをしたり、家族のように食事やトイレの介助をしたり人々の距離の近さを感じます。この光景をみていると、何だか"忘れかけていたもの"を教えられているように感じ、"ほんわか"した気持ちになります。

 衝撃的だったことは、お産のとき妊婦は「Ээж ээж (エージ、エージ お母さん、お母さん)」と言います。その理由を同僚に聞いたら、「みな母親が好きだから。」とのことでした。世界共通、"母は強し"ですね。

 また、「お産に関わった助産師は、その子にとっての第二の母となり、一生忘れない大事な存在になる。」と聞きました。日々いろいろありますが、助産師の存在を大事にしてくれるモンゴルで活動できることを、日々嬉しく思います。残り半年の任期も、出会いを大切に助産師として楽しんでいきたいです。



タグ : 24-3 ザブハン県ウリアスタイ 助産師

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