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バーサンオンライン編集部

 モンゴルJICAボランティアが自分たちの活動や生活を記事として隔週金曜日に更新し、隊員目線でモンゴルの今を伝えるサイトです!
 БААСАН(バーサン)とはモンゴル語で「金曜日」という意味です。


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●●モンゴルで洋服をオーダーメード●●

文と写真=にんにん
平成30年度3次隊 青年海外協力隊
職種:青少年活動


 はじめまして、こんにちは。モンゴルの職業訓練学校で働いています、にんにんです。
モンゴルは9月から秋になりました。全国的に室内暖房が入り、いよいよ寒い季節の到来です。山々の木々は紅葉し、青い空と雄大な自然は大変綺麗です。写真は、モンゴルの避暑地として有名なБаян хангай(バヤンハンガイ、地名)10月上旬の写真です。モンゴルの自然はどこまでも続くまさに大自然。そして、場所や季節が変わるとまた新たな魅力を放ち、人々を魅了し続けています。
「バヤンハンガイ」
1バヤンハンガイ


私の活動先は15歳から45歳までの生徒が各種職業を学んでいます。日本の専門学校のような存在ですが、若者の職業離れを防ぐため授業料は国が負担し、地方から通う生徒達が住む寮も無料です。こうした国の取り組みによって、貧しい環境にいた生徒も学校に通うことが出来、職業資格を得られます。職業実習に対する生徒の熱意は高く、日々真剣に各種職業のノウハウを学んでいます。
 今日はその中でもОёдолчин(オヨドルチン)と呼ばれる「テーラー」を目指す生徒の様子と、そのオヨドルチンによる、モンゴルのオーダーメード事情について紹介します。

■オーダーメード文化
モンゴルは知る人ぞ知る有数の『オーダーメード文化』を有します。街を少し歩けば至る所にОёдол(オヨドル)と書かれた「洋服の仕立屋」があります。多くの店は店に入って直ぐ、モンゴルの伝統的なマークや煌びやかな色の布が並び、見ているだけでも楽しい布好きにはたまらない空間です。価格は1メートル7,000トゥグルク~18,000トゥグルク(現在約280円~720円)程度と手軽に購入できます。写真は店頭に並ぶ布の写真です。モンゴルの伝統的な柄の布をお土産にする、これもお勧めです。もともとモンゴルの洋服は馬に乗りながら着ることが出来、寒さ対策を必要とするため、布が大変丈夫でしっかりしています。そして何より華やかです。そのため洋服だけでなく、クロスや装飾品として布をインテリアに取り入れても素敵です。
「布①」
2布①

「布②」
3布②


■オヨドルチンを目指す生徒
オヨドルチンを目指す生徒たちの最終目標は「モンゴルの伝統衣装」Дээл(デール)を作れるようになることです。オヨドルチンの腕はこのデールをいかに素敵に作れるかによって判断されます。最初の写真はデールを着て旧正月を祝うモンゴル人の写真になります。デールの特徴は襟と袖口、胸元等の装飾です。オヨドルチンを目指す生徒達は、業務ミシンの前で常に練習を重ねます。2つ目の写真は入学1カ月目の生徒が練習に励む姿です。1年目は部位1つ1つの作り方を学び、学年末にはスカートやシャツ等各自作りたい洋服を作ります。2年目に入るといよいよデール製作に取り掛かり、自身や家族のデールを卒業制作として作ります。
「旧正月」
4旧正月


「オヨドル練習風景」
5オヨドル練習風景


■洋服をオーダーメード
私がお勧めしたい『モンゴルに来たらしてほしいこと』№1はオーダーメードの洋服作りです。店やオヨドルチン、時期などにもよりますが、シャツやワンピースは短期間であれば3日、長くて一週間程度で出来上がります。写真はオヨドルチンの働く姿です。工場ではなく見える場所で作っている小さなお店も多いため、信頼できる好みが似た人を見つけるのも楽しみの一つです。オーダーメードの流れは、①布選び(持ち込み可)、②デザイン選び(オヨドルチンと相談し好みのデザインにすることが出来ます)、③採寸、④一部支払い、⑤後日再度途中段階で採寸確認、⑥後日仕上がりを確認(お直し可)、⑦支払・受け渡し、となります。金額はオヨドルチンの腕の良さやデザイン、作る店、布代によって差が開きますが、目安としては以下の通りです。シャツは男性で35,000~60,000トゥグルク(現在約1,400円~2,400円)、女性は45,000~70,000トグ(現在約1,800円~2,800円)。女性ワンピース50,000~80,000トゥグルク (現在約2,000円~3200円)、女性デール60,000~120,000トゥグルク(現在約2,415円~4,800円)程度です。
「オヨドルチンの働く姿」
6テーラーの働く姿


自分の身体にあった『世界に1つだけの洋服』がこの価格で作れるなんて嬉しいですよね。写真はシャツを仕立ててもらった時の1枚です。作ってくれたオヨドルチンさんとは色や柄を一緒に決め、デザインを考え、最後に記念撮影をしました。こうした作業によって作られる洋服はますます愛着が沸きます。皆さんも是非モンゴルで洋服を仕立ててみてはいかがでしょうか。最高の思い出がきっと手に入ります‼
「オーダーメード」
7オーダーメード


モンゴルはこの他にもまだまだ沢山の楽しみがあります。これからのシーズンは大自然の中で犬ぞりも楽しめます。最後の写真はその犬ぞりの写真です。
日本からモンゴルは飛行機で5時間、ビックリするぐらい近いです。是非一度モンゴルに足を運んで頂き、偉大なるモンゴルを感じてみてください‼きっとまた来たくなるはずです。
「イヌぞり」
8イヌぞり


タグ :

●●モンゴルミュージック●●

文と写真=A.U.

2018年度3次隊 青年海外協力隊

職種:音楽


 はじめまして。私は、2019年1月にモンゴルに来て8ヶ月が経過しました。
 現在、モンゴルの小・中学校で音楽教員と共に音楽の授業を行っています。モンゴル人は音楽が大好きで、授業中の子供たちはどの学年も大きな声で元気よく歌ってくれます。そして、都市と都市を結ぶ公共バスやタクシーの中でも大音量で音楽が流れています。
 音楽隊員である私は恐らく、他の協力隊員よりモンゴルの音楽に触れる機会が多いと思うので、今回はモンゴルの音楽について書きます。

■私たちが想像するモンゴル音楽
 突然ですが、皆さんはモンゴルの音楽といえば何を想像しますか?馬頭琴、ホーミー、長唄…このようなところでしょうか。「名前は聞いたことあるけどよくわからない」という方のために簡単に解説していきます。

・馬頭琴
馬頭琴


 モンゴル語ではморин хуур(モリンホール)と言い、「馬の楽器」という意味です。2本の弦があるモンゴルを代表する民族楽器です。楽器の先端部分が馬の頭の形をしているのが特徴で、「スーホの白い馬」にでてくる楽器としても有名ですね。楽器本体と弓の弦は昔、馬の尻尾で作られていたそうですが、現在はナイロン弦が多いそうです。
 音色は、チェロなどの弦楽器のような優しい音色の中に、モンゴルの厳しい気候により形づくられた大地の荒々しさや力強さを思わせる、とても奥深いものです。ちなみに10年ほど前に、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されたそうです。
 上の写真を提供してくれた友人の馬頭琴を触らせてもらったことがありますが、最初の感想は「痛い」でした。というのも、滑りやすい素材から作られた楽器を太ももではさんで演奏するので、どうしても太ももに食い込んでくるのです。しかし音階が奏でられるようになると、弾く(と言うにはレベルがまだまだですが。)のが楽しくなってきました。

・ホーミー
 これは1人で2つの音を出す歌唱法で、唸り声のような低い声と、笛のような高い声を一緒に出します。これまで男性のホーミーしか聞いたことがなかったので、なぜ女性のホーミーが無いのか少し疑問だったので調べてみました。ホーミーには倍音が関係しているそうです。倍音とは、鳴っている音の周波数の2倍、3倍、4倍…の周波数を持つ高い音が、同時に鳴っていることを言います。例えば、「ド」の音1つしか聞こえていなくても、その1オクターブ上の「ド」や「ソ」などの音が実は鳴っているのです。低い音の方が周波数が低いので、倍音として鳴る音も聞き取りやすくなります。そのため、女性よりも周波数の低い声を持つ男性の方が、ホーミーをやりやすい、とのことでした。

・長唄
 長唄はモンゴル語でуртын дуу(オルティンドー)と言います。直訳すると「長い歌」という意味なので、そのままですね。こちらも上記ホーミーと同じくモンゴルを代表する歌唱法です。
 私が長唄を聞いて特徴的だなと感じたことは、リズム感が無いことと、装飾音という、メロディーを華やかにするために付け加えられる音が多いことです。特に高音部はメロディーの装飾音が多く、華やかな印象を受けました。

■それだけじゃない!モンゴル音楽
 前置きが長くなってしまいました…。この記事のメインはこれからです。私は、上記の伝統音楽しか知らない状態でモンゴルに来たので驚きました。なぜなら、今のモンゴルにはPop! Rock! な音楽がたくさんあったからです。個人的にお気に入りの曲を少し紹介したいと思います。

・Ү-гүй(ウグイ)/The Wasabies(ワサビーズ)
ミュージックビデオ
 5人組のアイドルグループです。代表曲のү-гүй(ウグイ)は英語でNOという意味です。日本のアイドルはいかに「かわいい」かが大切なような気がしますが、The Wasabiesは「かっこいい」が第一印象でした。実は1度だけライブを聞き、一緒に写真を撮ってもらったことがあります。モデルのような高身長で、モンゴル語が拙い私にゆっくりと話してくれたり、笑顔で握手をしてくれたりと、とても丁寧なファンサービスでした。

・Маргаашийн Нар Луу Хамт Аялах уу?(マルガーシン ナル ロー ハムト アヤラホー?)/Uka(ウカ)
ミュージックビデオ
 この曲のタイトルを和訳すると「明日の太陽へ一緒に旅しないか?」です。このミュージックビデオの中にある、ベンツで草原を走るシーンが印象的です。このミュージックビデオの再生回数は1,000万回を超えているのですが、それの何がすごいのかというと、モンゴルの人口は約300万人なので、人口を3倍以上も上回る再生回数であるということです。いかに人気なのかが伝わってきますね。

・UNANA(ウナナ)/VANDEBO feat.ENEREL(ワンデボ フィーチャリング エネレル)
ミュージックビデオ
これは最近学校の子供たちに教えてもらった曲です。ヒップホップ系のアーティストらしい、ノリが良い曲で、思わず「ウナナ♪」と口ずさみたくなります。

・Mind oddity(マインド オディティ)/The Colors(カラーズ)
ミュージックビデオ
 どことなく懐かしい、爽やかなサウンドが特徴です。モンゴルの携帯電話のCMにも起用されたそうで、その人気は高まる一方のようです。


 モンゴル音楽はいかがでしたか?思っていたよりもポップな音楽が多かったのではないでしょうか?この他にもさまざまなモンゴルポップがあるので、ぜひインターネットで検索して聞いていただきたいと思います。
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