文と写真=澤田美沙(さわだ みさ)
平成29年度2次隊 青年海外協力隊
職種:障害児・者支援 活動地域:ウランバートル市
こんにちは。バーサンオンラインに初めて投稿をします、澤田です。現在私は、ウランバートル市内の幼稚園を巡回し、障害のある子どもが在籍するクラスで活動を行っています。
早いものでモンゴルでの生活も約半年が経ちました。ついこの前までは-30℃を下回っていたのに、3月に入ると急激に気温が上がり、春の訪れを実感すると共に時の流れの速さに驚いています。それにしても、1月や2月は本当に寒かったです。外を10分歩けばまつ毛や髪が凍り、まだ気候に慣れない私は、何度も風邪をぶり返してしまいました。
そんな寒さの中でも、子どもたちが元気いっぱいに過ごしている様子を見て、「なんてたくましいんだ!」と驚かされるばかりでした。
■たくましさの秘密 私はこんなにずっと風邪を引いているのに、なぜこんなに寒い場所で子どもたちは元気に過ごしていけるのか。その秘密は、幼稚園で子どもたちと過ごす事で見えてきました。私が初めて幼稚園に訪問した際、びっくりしたことがあります。それは食事を摂る回数がとても多いことです。それでは、モンゴルの幼稚園が、どれだけ食事をする回数が多いかということを紹介したいと思います!
①朝ごはん 子どもたちが登園し、身支度が終わると、まず必ずどの園でも温かい乳製品が出てきます。乳製品をモンゴルではцагаан идээ(ツァガーンイデー)「白い食べ物」と呼びます。
寒い外から登園したら、まずは温かいもので身体を温める!なるほど、ですね。
メニューは日によってКаша(カーシャ)やсүүтэй будаа(スーテーボダー)と呼ばれる甘いミルク粥や、аарц(アールツ)という濃厚なホットカルピスのような飲み物が出てきます。
特にアールツは「風邪を引いたら飲みなさい!」と、先生方に何度も勧められるぐらい、風邪によく効く飲み物だそうで、飲むと確かに身体が温まり、風邪の具合が良くなったように思えました。

「アールツ」
②午前のお茶の時間 朝ごはんから1時間ほどするとすぐにまたお茶の時間。ビスケットを温かいミルクに浸しながらもぐもぐ。よく出てくるこの牛が目印のビスケット、私もお気に入りで良く買うオススメです。

「牛が目印のビスケット」
③お昼ご飯 そのまた一時間後には、もうお昼ごはんです。子どもたちと一緒に食べていれば、この時点で「お腹空いた!」とはあまり感じないでしょう。お昼ご飯は必ず2食あります。1食目はшөлシュル(スープ)です。

「хөц будаатай шөл(麦ごはん入りのスープ)

「мантуутай хуургаマントータイホーラガ(蒸しパン入りの炒め物)
モンゴルの食事は基本的に肉類が入っているため、どのご飯も見た目は茶色いです。みんな「お代わり」もしてよく食べる!
お昼ご飯の後は、温かいジュースを飲みます。
さすが寒い国モンゴル。ジュースが温かいのです。私がとても気に入っているのがこの温かいジュースです。日本で言うならば、ホットレモンのような感覚で、日替わりで色々な味の温かいジュースが食後に出てきます。

「ブドウのジュース」
④午後のおやつ お昼寝から起きたら、すぐにおやつの時間です。大きなパンと共に、お茶もしくはホットミルクや飲むヨーグルト、というのが定番のメニューです。
このように、4回ぐらい食事の時間があるモンゴルの幼稚園ですが、子どもたちは身体を温めるものや、乳製品や肉類を沢山食べることで、元気にたくましく過ごすことが出来ているようです。
■幼稚園の給食は美味しい! 初めはなかなか食べ慣れないようなものもありましたが、食べ続けること半年、今では、シュル(スープ)が出てくると安心する自分がいて、毎回ありがたく頂いています。今回出てきた食事は、モンゴルを代表するようなメニューばかりですので、ご興味のある方はぜひ一度、モンゴルに食べに来てみては如何でしょうか?
タグ :